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2025年3月12日水曜日

 ガジャマダ⼤学(インドネシア)での表⾯プラズモン共鳴現象を通じた実験技術の習得


 私は、10⽉1⽇から10⽉30⽇までの約1か⽉間、三重⼤学⼯学部同窓会様のご⽀援を受け、私の所属するスピントロニクス研究室と交流の深い インドネシアの ガジャマダ⼤学(Universitas Gadjah Mada: UGM)へ留学させていただきました。
本報告では、インドネシアでの留学を通じて経験したことや学んだことについて述べさせていただきます。
 はじめに、私が留学したUGM についてご紹介します。UGMはインドネシアのジョグジャカルタにある国⽴⼤学で、インドネシア最古かつ最も権威のある⼤学の⼀つとされています。また、国内トップレベルの⼤学でもあり、今回私は Edi Suharyadi 教授の研究室で表⾯プラズモン共鳴(SPR)現象を通じた実験技術の習得を⽬的に研究に取り組みました。
普段の私は理論計算を専⾨とする研究を⾏っているため、実験を⾏うのは今回が初めての経験でした。具体的には、分⼦同⼠の結合をリアルタイムで測定できるSPR センサーの精度向上を⽬標とし、ナノ粒⼦をセン サー表⾯にドープすることで感度の向上を試みました。最初は、理論研究との違いに⼾惑い、材料作成もうまく進めることができませんでした。しかし、研究室の⽅々の⽀えもあり、最終的にプレゼン発表まで進めることができました。
今回の経験を通じて、実験機器の使⽤⽅法や理論と実験の違いを理解し、研究の幅を広げることができました。この貴重な学びは、私にとって⼤きな財産となりました。
 次に、インドネシアでの⽣活についてお話しします。
最も印象的だったのは、インドネシア到着後 3 ⽇⽬に開催されたジョグジャカルタの⽣誕祭(カーニバル形式)でした(左下図参照)。これまでに経験したことのないイベントであり、とても 刺激的な体験となりました。
また、研究室のメンバーがインドネシアのジャワ島中部 にある仏教寺院遺跡「ボロブドゥール遺跡」 に連れて⾏ってくれたことも印象に残っています。(右下図参照)ボロブドゥール遺跡は、ユネスコの世界遺産に登録されている偉⼤な仏教遺跡の⼀つであり、その壮⼤な景観に感銘を受けました。
こうした現地での交流を通じて、研究室のメンバーとより深い関係を築くことができました。もちろん、英語によるコミュニケーション能⼒の向上も留学の成果の⼀つですが、それ以上に異なる価値観を持つ多くの友⼈を得られたことが、私にとって最も貴重な経験となりました。
 この 1 か⽉間の留学は、私の⼈⽣観を変えるほどの強いインパクトのある経験とな りました。特に、UGM の研究⽣の⽅々は ⾮常に優秀であり、その環境に⾝を置くことで⼤きな刺激を受けました。この経験を糧に、今後は ⽬の前の研究により⼀層真剣に取り組み、将来的には世界で活躍できる研究者を⽬指したいと考えています。
 最後に、このような貴重な機会を与えてくださった三重⼤学⼯学部同窓会 グローバ ル⼈材プロジェクトの関係者の皆様に、⼼より感謝申し上げます。







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